アトピー性皮膚炎
こんにちは。
子宝、ダイエット、漢方の@大塚 木下薬局です。
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今回はこの時期に多い「アトピー性皮膚炎」についてお話したいと思います。
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アトピー性皮膚炎は皮膚が赤くなってブツブツができたり、カサカサと乾燥して皮膚がむけたり、かさぶたができる場合があります。強いかゆみを伴う皮疹が生じて、バリア機能が低下して普通なら感じないような刺激でかゆみが強くなって掻いてしまい、さらに皮疹を悪化させるという悪循環をたどることが多くなります。
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子どもの頃に発症することが多く、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
一般的には成長とともに症状は改善していきますが、一部の患者は成人になってからもかゆみや湿疹などの症状が続きます。特に、秋になって来ると、アトピー性皮膚炎が悪化する方が増えてきます。
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【アトピー性皮膚炎を起こす原因】
1)遺伝的な要因
産まれながらアレルギー反応を起こすタンパク質(抗体)を作りすぎてしまいます。
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2)皮膚バリア機能の異常
まず、皮膚のバリア機能に関わるタンパク質を作り出す遺伝子に異常が起こり皮膚のバリア機能に関わるタンパク質を作るのを抑えてしまいます。それによりセラミド(肌のうるおい成分)が減少します。そうなると、肌の乾燥が生じ皮膚の表面は荒くなり、いろいろな刺激に過敏となります。
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3)免疫学的異常(アレルギー・獲得免疫の異常)
アレルギーの原因となる物質が体内に侵入し、免疫に関わる細胞が刺激され、その結果アレルギー反応を起こすタンパク質(抗体)を作り出すようになります。
アレルギーの原因となる物質が再び侵入すると、抗体がくっつき、炎症反応を起こす細胞に知らせます。炎症反応を起こす細胞が多くの炎症物質を作り出し、その結果炎症が起こります。
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4)免疫学的異常(自然免疫の異常)
皮膚の細胞や体内の免疫に関わる細胞が、細菌やウイルスに対して反応しにくくなります。つまり菌やウイルスをやっつける物質をあまり作らなくなります。その結果、感染を起こしやすくなります。
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5)知覚神経異常
知覚神経の異常により、痒みに過敏な反応を起こすようになります。
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6)痒みに関わるタンパク質の異常
痒みなどの刺激を抑えるタンパク質が低下し温感によって痒みを起こすタンパク質が強く発現します。
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【症状を悪化させる要因】
汗、乾燥、ストレス、食物、ダニ・ハウスダスト、細菌・真菌、花粉、外用薬、スキンケア製品、化粧品 etc.
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【症状】
急性期では滲出(ジュクジュク)傾向、慢性期になると苔癬化(カサカサ、ゴツゴツ)することが多いです。
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【日頃の対策】
・たんぱく質やコラーゲン中心の食事を食べる
・毎朝、適度な運動をする
・同じ時間に睡眠を5時間以上しっかりする
・少し熱いと思うお風呂に全身浴で5~10分つかる
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【NG行動】
・便秘
・暴飲暴食
・ストレス
・睡眠不足
・ステロイド軟膏の使い過ぎ
になります。
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以上の事を踏まえながら、アトピー生活からなるべく早く脱出したいですね。アトピーの症状を和らげる漢方もありますので、漢方の力も借りたい!という方は是非木下薬局までご相談ください。
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