水分の摂取方法
こんにちは。
子宝、ダイエット、漢方の@大塚 木下薬局です。
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日々、当たり前のように摂取している水分ですが、人が必要な水分のこと、どのくらい知っていますか?通常、人が排出する1日の水分は約2.5Lです。夏場は大量の汗をかくため、意識的に水分の摂取を心がける必要がありますが、一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまいます。
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なぜなら、汗にはナトリウム等のミネラルが含まれているため、水だけを飲むとナトリウム濃度が下がり、体液が薄まってしまいます。体はこれ以上体液が薄まらない様に、喉の渇きを止め、同時に余分な水分を尿によって排泄します。こうして脱水状態にも関わらず、体内の水分がどんどん失われていく症状を自発的脱水と言います。ですので、多量の汗をかくような場合は、水だけでなく塩分(ナトリウム)も一緒に摂ることが大切です。
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失われたミネラルを補うには、市販のイオン飲料が手軽です。仮に自作しても簡単手軽に作れますので、買いに行く手間を省きたい時におすすめです。空のペットボトルに以下の材料を全て入れ、上下に振って混ぜたら完成です。
【基本の材料】
●水:1リットル
●食塩:1~3g
●砂糖:大さじ3~6(好みに応じて増減)
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それでは、糖を含んだ飲料がなぜ推奨されるのでしょうか。理由としては、糖は腸管での水分吸収を促進することが挙げられます。主要な糖であるブドウ糖は、腸管内で塩分(ナトリウム)が同時にあると速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというのがそのメカニズムで、それらが証明されているデータもあります。ただし、糖分は果糖ではなく、ブドウ糖や砂糖を使用したものがおススメです。
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脱水症の症状は、ひと言で言えば体調不良です。夏バテや二日酔いも体の渇きが原因の体調不良であることが多いのです。特に元々水分が多い脳、胃や腸などの消化管、そして筋肉の三つのはたらきが最初に悪くなり、目眩やふらつき、薬の効きが悪くなるなど様々な症状がみられます。いつもと違う症状や関係なさそうな体調不良でも、体の渇きが影響している可能性があることを覚えておきましょう。
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正しい水分の摂り方とは?
のどが渇いたと感じたら、体が渇き始めているサインです。特に夏は、のどが渇く前にこまめに水分を補給しましょう。
通常の生活環境では、コップ1杯(180~200mL)を1日8回、摂取するのが目安です。このときの水分は、先程お話したスポーツ飲料が良いですね。
そして、水分吸収を高め、夏バテを回復する為にクエン酸も入れると完璧です。
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自分では十分な水分を摂取していると思っていても、実は汗や尿で排出していることで、水分が不足している、という方をよく見かけます。水分だけではなく、塩分や糖分、クエン酸も摂取し、正しい水分補給をすることを十分意識し、今年の暑い夏を乗り切っていきましょう。
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