卵巣脳腫
こんにちは。
子宝、ダイエット、漢方の@大塚 木下薬局です。
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卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは、子宮の左右にある“卵巣”に液体が入った袋のようなしこりができた状態のことです。しこりに入った液体の中身によって、主に4種類に分かれます。
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①漿液性嚢腫
10~30代の若い女性によく見られる、非常に発症頻度の高い腫瘍の一つ。漿液(しょうえき)という、卵巣から分泌されるさらっとした液体が溜まってできます。ほとんどが良性です。
②粘液性嚢腫
閉経後の女性に多く、卵巣内にネバネバした液体が溜まってできます。放置するとかなり大きくなることがあります。ほとんどが良性です。
③皮様嚢腫/類皮嚢腫(奇形腫)
毛髪や歯、脂肪などを含んだドロドロした塊が溜まって腫瘍になります。20~30代の女性に多く起こり、閉経後稀にがん化することがあります。
④卵巣チョコレート嚢腫/卵巣子宮内膜症
子宮内膜症の一つです。本来子宮のなかだけにあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生し増殖を繰り返すことでできます。子宮内膜の組織や血液が変色してチョコレート色になっていることが名前の由来です。皮様嚢腫同様、30~40代の女性に多く起こり、40代をすぎるとがん化するリスクがあります。
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⚫︎卵巣嚢腫の症状は?
一般に腫瘍が小さい場合は無症状のことが多く、日常生活に支障を来すことは稀です。月経は順調なことが多く、妊娠にもあまり影響しません。子宮がん検診や内科などを受診した際に、偶然、卵巣腫瘍が発見されることも少なくありません。スカートやパンツのウエストがきつくなったことに気付いて受診し、診断される場合もありますが、太ったためだと思い込み、そのままにしてしまう人も多いようです。それを踏まえて、次の症状も出て来ます。
・頻尿
・腰やお腹の痛み
・お腹にしこりのようなものを感じる
・お腹の張り
・便の異常
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⚫︎卵巣嚢腫の原因は?
現代医学的には原因ははっきり分かっていません。時に遺伝性の場合もありますが、全てではありません。また、卵巣嚢腫にははっきりとした治療薬もありませんので、経過観察を行いながら、必要に応じて手術が行われます。対して漢方では、卵巣は腎系に属する(腎臓ではありません)と言われ、水湿毒や瘀血の関与も考えます。
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⚫︎卵巣嚢腫で気を付けることは?
・食生活を改善する:洋食よりも和食を中心とした食事を心がけ、インスタント食品やスナック菓子、チョコレート、ケーキなどは控える。
・激しい運動を避ける:卵巣嚢腫が大きい場合は、卵巣の茎の部分がねじれてしまう「茎捻転」のリスクがあるため、激しい運動は避ける。
・定期的なチェックを受ける:卵巣嚢腫にははっきりとした有効な薬物療法がないため、定期的なチェックで経過をみて貰う。
・身体(下半身)を冷やさない:身体を冷やしてしまうと血流が悪くなり悪化する可能性があります。
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最近、増え続けている卵巣嚢腫、日頃から子宮筋腫と共に注意して生活することが大切です。漢方的には、ストレスの影響などで気の流れが滞ると、卵巣嚢腫ができやすくなるので、漢方薬で卵巣嚢腫ができにくい体質に導くこともできます。気になる方は是非木下薬局までご相談ください。
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