治らない咳
こんにちは、子宝、ダイエット、漢方の木下薬局@東京都文京区大塚 です。
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最近、感染症にかかった後に咳だけが残って長引いていらっしゃる方が御相談にいらっしゃいます。
8週間以上の咳を「慢性咳嗽」と言い、感染症以外の疾患が原因になることが多くあります。8週間以内の咳は気道のウイルスや細菌の感染症が主な原因となります。
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慢性咳嗽は大きく分けて、『咳喘息』、『アトピー咳嗽』の2つの病気が主な原因とされています。
特徴としては
『咳喘息』
●呼吸困難等は無く、咳だけの症状が長引く。
●透明な痰がでることもある。
●原因としては、気道に慢性的な炎症が起こり、アレルギー反応の他にも、冷気やタバコの煙、湿度の変化等の刺激で咳の症状が現れる。
●就寝時、深夜から早朝にかけて症状が悪化しやすい。
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『アトピー咳嗽』
●咳と共に、のどの掻痒感がある。
●アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎等の既往歴・家族歴のある人に起こりやすく、気道が過敏になりアレルギー反応を起こしやすくなる。
●深夜から早朝、朝方にかけて症状が悪化しやすい。
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日常の注意点としては、
①アレルギー物質(アレルゲン)を避ける。
咳の症状には、アレルギーが大きく関係しています。ダニ、カビ、ハウスダスト等がアレルギーの原因物質となるため、こまめに掃除をする等の対策をしましょう。
②胃腸に負担をかけない
漢方の考え方の一つ「陰陽五行説」では、呼吸器の病気は「胃が悪いと治りにくい」とされています。また、食事を食べ過ぎてしまうと胃が膨らんで、横隔膜を押し上げてしまうため、気管支や肺の働きを悪くしてしまいます。腹八分目を心がけましょう。もちろん、甘い物や冷たい物も避けましょう。
③気道の刺激を防ぐ
タバコの煙やエアコン等の冷たい風は、気道の刺激となり、咳を引き起こす要因となります。特にタバコの煙は気道の炎症を悪化させることから、本人だけでなく、周りの家族の禁煙も必要です。
④ストレスの発散
過度なストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れてしまい、免疫機能が低下してしまいます。その結果、様々な刺激に対して過敏になり、症状が悪化しやすくなります。趣味の時間を充実させたり、睡眠を十分にとり、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
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咳は、アレルギー反応や気道への刺激が要因となります。日常生活の中での養生が特に大切になりますので、お薬の服用と併せて、気をつけていきましょう。
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