鼻水
こんにちは、子宝、ダイエット、漢方の木下薬局@東京都文京区大塚 です。
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鼻水は1年中、どんな時も起こる可能性があるので、とても身近なものですが、放置しがちでもありますので、日々適切な対策をとることが大切です。
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●鼻水の仕組みとは?
鼻は口と並んで空気を取り込む所ですが、通常、取り込む外気は体温よりも低温で、乾燥しています。さらに、ホコリなども含まれるため、そのまま体内に入るとからだへの負担が非常に大きくなります。
そこで、空気を鼻から吸い込んだ際、鼻腔内で温度を調整・加湿するとともに、細かいホコリなどを除去するといった処理をしてから肺に送ります。
いわば、からだの「加湿空気清浄機」のようなものです。
そして、鼻腔内では常に粘液が分泌され、適度な湿り気が保たれています。
ところが、鼻粘膜にウイルスなどの病原体や花粉などの異物がくっつくと、それを排出しようとして粘液が多量に分泌され、鼻から出てくることがあります。
これが、いわゆる鼻水です。
鼻水は、ウイルスなど、からだにとっての異物を排除するための、生体の自然な防御反応なのです。
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●鼻水の原因は?
代表的なのは、感染症、アレルギー、血管運動性鼻炎などです。
①感染症
ウイルスや細菌が鼻腔に侵入すると、防御反応のひとつとして鼻の分泌物を増やして排除しようとするため、鼻水が出ます。
さらに、ウイルスや細菌が鼻腔で増殖して炎症を起こすと急性鼻炎となり、くしゃみや鼻づまりをともないます。
また、鼻の症状だけでなく、倦怠感や発熱、寒気など全身の症状が続いて起こることもあります。
感染の初期の頃の鼻水は水っぽくさらっとしていますが、鼻の周りにある副鼻腔にウイルスや細菌の感染がひろがると、ドロッとした粘りのある鼻水に変わってきます。
②アレルギー
なんらかの物質を体が異物と認めると、防御機構が働いて抗体を作り、再びその異物が入るとアレルギー反応を起こしてくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状があらわれます。
季節に関わらず一年中鼻水やくしゃみなどの症状に悩まされている場合は、ダニやほこり、ゴキブリやガ、猫や犬など動物の毛、フケなどがアレルギーの原因物質の可能性があり、こうした症状は通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。
また、アレルギーの原因の花粉が飛ぶ季節にだけ症状がある場合は、季節性アレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症です。
③血管運動性
くしゃみや鼻水の症状があるもののアレルギー性鼻炎の検査をするとすべて陰性になる血管運動性鼻炎があります。
一般的には、季節の変わり目などに、温かい室内から屋外に出た時に、急にくしゃみや鼻水などの症状が出るため、寒暖差アレルギーと呼ばれることもあります。
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●鼻水の状態は?
①最初は水っぽく、徐々に粘り気が強くなる状態
かぜの症状と考えられます。
かぜが原因の場合は、鼻水のほかに発熱や寒気、痰(たん)や関節痛などの症状をともなうことが多く、時間の経過とともに色や性状が変化することが特徴です。
②透明で水っぽく、大量に出る
アレルギー性鼻炎の可能性があります。
アレルギー性鼻炎の鼻水は鼻から垂れたり、のどの奥に流れたり、いくらかんでも出るほど大量です。何度も続けて出るくしゃみやひどい鼻づまりをともなうことがほとんどです。こうした症状は、アレルギーの原因物質を追い出すための防御反応です。
③濃い黄色や緑色、粘り気がある
副鼻腔炎(ふくびくうえん)の可能性があります。かぜなどが原因で副鼻腔に炎症が起こり、臭いのある粘り気の強い濃い黄色や緑色の鼻水が出ます。頬や鼻の周囲、額などに痛みがあらわれたり、顔やまぶたが腫れたり、発熱をともなうこともあります。
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●鼻水の対策は?
①鼻や身体を温める
電子レンジなどで温めた蒸しタオルを鼻にあてたり、マグカップに熱湯を入れて温かい蒸気を吸い込んだりすると、鼻の周囲の血行がよくなり、鼻水の症状が和らぎます。
また体を温めると全身の血行がよくなり、鼻水の症状が和らぎます。シャワーや入浴は、体を温めるだけでなく、鼻の加湿にもなります。
②部屋の湿度を上げ、乾燥を防ぐ
乾燥は、鼻の粘膜を刺激する原因となります。部屋の湿度は50~60%がベストです。加湿器だけでなく、お湯を沸かしたり、濡れタオルを室内に干したりすると効果的です。
さらにマスクをすると、鼻の乾燥を防ぐだけでなく、異物などの刺激を防ぐことができます。
③薬を服用する
あまりに生活に支障をきたす場合は薬を服用するのも良いでしょう。
ただし眠くなる、口の乾き、尿が出にくくなってしまうお薬が多いです。
漢方薬は、様々な鼻水に副作用も少なく作用するので、お薦めです。
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鼻水の原因や使う薬も様々なので、ご自身がどういうタイプの鼻水なのか、どんな薬が合うのか、是非木下薬局へお気軽にご相談にいらして下さい。
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